PC版の施工のポイント

お疲れ様です、土木男です。

先日より、VS側溝の据付を行っています。
街中の工事というこで即日復旧が条件でして、基礎コンクリートを打って穴ぼこの状態で開放というわけにはいかないので、基礎コンクリートの代わりにPC版を使用してVS側溝の据付を行います。
本日は、PC版を使う場合の施工ポイントなどを紹介します。

PC版を使う上で一番重要なのは基礎砕石の施工です。
基礎コンクリートの場合は、基礎砕石の仕上げはけっこう適当でも大丈夫ですが、PC版の場合はちょっとまじめに仕上げてあげる必要があります。
施工のポイントは、基礎砕石を少し低めに仕上ることです。
例えば、
VSのHが1000mm、調整高が15mm、PC版の厚みが100mmとすると、基礎砕石の仕上げ高さはFH-1115mmとなりますが、FH-1115mmを目指して基礎砕石を仕上てPC版を設置すると、かならず調整高が5mmとか0mmとかになってしまいます。
PC版は長さが3.1mありその区間の基礎砕石の高いところに乗ってきますので、FH-1115mmを目標に基礎砕石を仕上るとこういうことが起こってきます。
こうなってしまうとバリが入る隙間がなくなり据付作業が非常にやりにくくなります。下手をすると高さが足らないというこもありえてきます。
経験から言いますと、PC版を設置する場合は1cmほど低めに砕石を仕上るといいと思います。
今回の例ですと、転圧後の下がりでFH-1125mmです。
また、
基礎砕石の上にPC版をポンと置いただけではダメです。
これではどこか高いところ数箇所に乗っているだけの場合があり、VS布設時や布設後に沈下する可能性がありますので、PC版を置いた後は、バックホウで押さえつけるかPC版の上でプレートを走らせるかしてなどして基礎砕石と充分に馴染ませてやる必要があります。これ、けっこう重要です。

PC版を置いて、天秤をくっているようなときは、一旦PC版を上げて基礎砕石の平坦を修正します。
PC版が天秤をくったまま無理やりVSを布設してもVSの高さがうまく決まりませんので、よけいに時間がかかってしまうことが目に見えています。

長さの都合でPC版を切断して使う場合もあるかと思いますが、短いPC版は基礎版としての効果は期待できません。
短いPC版の部分に高さ調整のスペーサーもかましてもかまそうとバリでVSを浮かせるたびにPC版が沈下していきなかなか高さが決まりません。
このような場合のPC版の施工は定尺と切り物でスタートさせ、PC版のつなぎ目が千鳥になるように配置します。そして、切り物のPC版の部分のVSの布設は、切り物にはスペーサーを置かずに定尺部分のみに3点置いて(端・端・中)で高さ調整を行うようにします。
切り物のPC版は見た目だけということです。

私がPC版の施工で気をつけているポイントはだいたいこういったところでしょうか。
参考までにどうぞ。

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