お疲れ様です、土木男です。
今回の工事で、初めて幹の径で50~60cmぐらいの根株の撤去をやってみたわけですが、、、
もう、根っこの強いこと強いこと・・・
抜かれること断固拒否!!
大変でした。
小さな雑草ですら、アスファルト舗装をカチ割って生えてくるわけですから、、植物の生命力というのは凄まじいものですね。
根株を撤去するに当たっては、ミニバックホウで根株の周りを掘ってから太い根っこを切断していき、0.25のバックホウで引き抜く作戦でいきました。
根っこの切断にはチェーンソーを使います。
チェンソーには、普通のチェンソーと根切用のチェンソーがあります。
根切用のチェンソーは、わざわざ掘らなくても土にそのまま挿して土ごと根っこを切断できるみたいです。本体の構造も高い負荷に耐えれるような構造になっているそうです。
本体のリース代はどちらも同じ程度ですが、刃の値段が雲泥の差です。
普通のチェーンソーの刃は1本2000円ほどですが、根切用のチェーンソーの刃は1本30000円ほどします。
きれいに根っこを出してから切断していけば普通のチェンソーでもいけるだろうと思い、最初は普通のチェーンソーで挑戦しましたが、、結果は、惨敗でした。
丁寧に根っこを出してやりましたが、ちょっとでも石が残っていると火花が散ってあっという間に切れなくなってしまいました。
根っこ2本切っただけでもう1本使い物にならなくなりました。
煙が上がるのみ・・
切れない刃で無理くり頑張ってみましたが、チェーンソーの先が熱で変形してしまいダブルパンチです。
さらに、
決定的だったのは、木の根っこの内部に石が埋もれていたことです。
石を巻き込んで根っこが成長していったのでしょう。
なるほどね、
どれだけ丁寧に根っこを出してやっても根っこの内部に石が埋っているのなら、もうお手上げです。
2日目、
根切用チェーンソーを導入です。
いくら根切用のチェーンソーと言っても、石やガラまで切断できる感じではないので、土に挿して切るという無謀なことはしませんでした。
なるべく刃を持たせるために出来る限り根っこを出してやってから切断していきました。
ときどき火花は散りますが、刃の耐久性が高いのか突然まったく切れなくなるということはなく、切れ味は悪くなってきますが、なんとか騙し騙し切れる感じです。
今回、10箇所の根株を撤去しましたが、なんとか1本の刃で持ってくれました。最後にはチップは半分以上飛んでいました。
そのまま土にぶっさして根っこを切っていくという方法は、まっさらなきれいな土の場所にしか使えないと思います
根切用と言っても土は切れるけど石は切れません。
根株の撤去のポイントは、どれだけ丁寧に根っこを切れるかですね。
太い根っこが1本でも残っていると、0.25バックホウでぐいぐい頑張っても、動きはするもののなかなか抜けませんでした。
そして、
チェーンソーはケチらずに根切り用を使うこと。
以上、
お疲れ様でした。
コメント
最近楽しく見させていただいております、土木屋(造園部門)に務めている者です。昨年の記事にコメントするのも何なのですが抜根には我々もひどく苦労しております。
よくやる攻略法(?)ですが、概ねどの樹種でも回りを掘った後、根周辺の土を電動ハンマでほぐす、危険なレベルまで研いだスコップで細根を切る、根きりチェーンソウをあてる個所の樹皮をスコップや鉈で剥ぐ(一部でも良い)これだけでかなり作業が楽になる場合が有ります。
特に電動ハンマが便利です、スペード型のノミを用いて根に絡まった石や土をきれいに落とし根きりの準備とします。発電機やらわざわざ持ってくる手間を差し引いても非常に高効率です。
入社当初テコ一本で同じ作業をさせられたときは心が折れそうになった思い出が有ります。
監督もどきさん、こんにちは。
勉強になるご意見、ありがとうございました。
それはさておき、
コテ1本であの強靭な根っこに挑まされるとは、、、鬼の所業とはこのことです・・